作業療法士:OT pagumaru's diary
日々の臨床と研究のことを書いていきます。It's been over 15 years since I got an occupational therapist license in Japan. I completed the master's program at graduate school. I would like to write on this blog what I thought about doing clinical occupational therapy in Japan. I'm learning English.
作業療法

作業療法学会:発表初心者の演題の決め方

今、私は演題を考え中ですが、おそらく事例報告になるかなぁと思っています。

研究して、統計をかけて有意差ありとか発表するって、なんだかとってもかっこいいけど、まずは、事例報告はどうでしょうか。

職場が常にデータを取って、学会発表しているっていう職場の方は、手元にあるデータを分析して頂いたらいいと思いますが、そういう職場って限られているんじゃないかと思います。

研究をしてみたいのであれば、研究倫理を通さないと、そもそも研究をすることが難しいので、自分の職場に倫理委員会があるのかどうかも、確認してください。

研究ができなくても、事例報告だって、十分良い発表になると思います。

きちんと、目標をたてて、それに対するアプローチをいくつか行って、成果をだせたらいいと思います。

なんとなく、介入して、なんとなく回復して、なにがよかったかよくわからない。

なんてことには、ならないように。

自分は何に対して介入しているのかな?

介入効果を出すためには、どの評価表をつかったらいいかな?

介入前と介入中、介入後で変化があったのかな?

思ったより、効果が出たのは、なんでかな?

思ったより、効果が出なかったのは、なんでかな?

どうやって、発表したら、患者さんを見たことのない人に、どんな患者さんだったのかが伝わるかな?

どのような経過だったのか、どんな図表にしたらわかりやすいかな?

全国発表の前に、県士会で発表しておいてもいいのかもしれませんが、

全国発表を経験している作業療法士の先輩がいたら、相談してみてはいかがですか?

私が新人の頃、作業療法学会で発表するって、なんか、すごい脳画像をとるような病院じゃないと発表できないと思っていました。なんか、すごい動的スプリントをバンバン作っているとか、自分の働いている病院じゃとれないだろうっていう、最新機器を使用したデータをたくさん集めている人だけが発表するものだと思っていました。

でも、そんなことは全然ありません。

事例報告のポスターもたくさんありますよ。

ポスターを見ていると、

あぁ、ここ、きっとすごく大変だったんろうなぁ。とか、

やってよかったなぁって、伝えたいんだろうなぁ。とか、

この評価表を使ってるんだなぁ。とか、

この理論に基づいた報告をしているんだなぁ。とか、

見ているだけでも、すごく勉強になるし、

これって、臨床作業療法で、みんなやってることだと思います。

ポスターにするって、ちょっとしたコツがあるから、発表経験のある先輩作業療法士に聞いちゃった方が早いと思いますよ。

何を伝えたいかを相談したら、レイアウトなんか、アドバイスしてくれるんじゃないでしょうか。

ダメなら、抄録登録の時点で不採択になるので、とりあえず、採択されたらOKですよ。

不採択になったら、県士会あたりで発表して、

どうすればよかったかを、再検討してみるのもいいんじゃないかなぁと思います。

みんなのやってる良い臨床を発表しましょう。

www.c-linkage.co.jp