作業療法士:OT pagumaru's diary
日々の臨床と研究のことを書いていきます。It's been over 15 years since I got an occupational therapist license in Japan. I completed the master's program at graduate school. I would like to write on this blog what I thought about doing clinical occupational therapy in Japan. I'm learning English.
作業療法

臨床で使いやすい実験デザイン

  1. シングルケース実験デザイン
  2. 事前事後実験デザイン

私は、この2つのデザインが、臨床で使い易いのではないかと思っています。簡単に、説明します。

シングルケース実験デザイン

ABデザインとか、ABABデザインとか、

多層ベースラインデザインとか、

操作交代デザインとか。

毎回の介入でデータ(評価?)をとって、時間経過をみていきます。

ベースライン(介入なし)は少なくとも3回、データをとります。

何をアウトカムにするかは、臨床家ならきっとわかると思います。

  • なんのために、作業療法の介入をするか。
  • 何を見たら(評価したら)改善がわかるのか。

この2点をしっかり考えておけば、きっと何をアウトカムにするかわかります。

ベースラインをとって、その後介入して、介入なしでも効果が続くことが検証されるといいですよね。

ベースラインに自然回復が考えられたとしても、自然回復の改善を考慮したデータの比較ができる統計的手法もあるので、心配せずに、やってみてはどうですか?

”実験”とか、”研究”っていう言葉に気後れしてしまう人は多いかもしれませんが、普通に行っている臨床介入だと思います。

ただ、”実験”でも、”研究”でもないので、患者さんへの介入方法は臨床的に判断して、ベストなものを選択してください!!

たとえ、患者さんへの侵襲がなくても、臨床的に判断して、最善の介入を選択してください!

毎日、データをとって、グラフにしてみるだけで、自分の臨床を振り返ることができますよ。

事前事後実験デザイン

名前を聞くと、なんか、すごそう。。。

って思うかもしれませんが、

こちらも、いたって臨床的だと私は思います。

通常の臨床の流れ通り、

介入前に評価表を使って、初回評価。

その後、介入。

介入前と同じ評価表を使用して、最終(中間)評価。

この、初回評価と最終(中間)評価の点数?などを比較して効果があったかなかったかを判断します。

何に介入するかで、おそらく使用する評価表が変わるのではないでしょうか。

身体機能面なのか、心理機能面なのか、認知機能面なのか、家族の介護負担感なのか、などなど。。。

介入前と介入後で、考えていた改善は見込めたのでしょうか。

もし、上手くいかなかったのは、どういう理由からだったのでしょうか。

こうやって、一つ一つ振り返って、考察することが、日々の臨床をよりよくする方法なのではないかと思います。

ABOUT ME
pagumaru
臨床経験15年以上になりました。大学院で修士課程を修了しました。自分の勉強を継続するため、日々考えていることを書いていきます。It's been over 15 years since I got an occupational therapist license in Japan. I completed the master's program at graduate school. I will write down what I think every day so that I can continue my studies. I'm studying English.